
ニンジャテントって登山でも使えるの?
この記事は、ニンジャテントはキャンプだけでなく、登山(オールシーズン)でも使えるのか気になっている方に向けて書いた記事です。
ニンジャテントに対して
・キャンプだけじゃなくて登山でも使えるの?
・冬山での使用はできるの?
・雨の日はどうなの?
・ニンジャテントの耐久性ってどうなの?
こんな、心配や疑問がありそうです。
僕は、ニンジャテントをオールシーズン、もちろん雨の日も冬山でも使い倒してきました。
結論から言うと、、



ニンジャテント最高!!
というのが、僕の感想です。
しかし
ニンジャテントは安い買い物ではないため、貴方の用途や目的と合致していれば唯一無二の最高のテントとなると思います。
それが「ニンジャテント」です。
ニンジャテントとは?


パーゴワークス
・2011年に設立されたアウトドアブランド
・名前の由来はPack and Go!(荷物を詰め込んで出かけよう!)という意味が込められている
・ブランドスローガンは「アウトドア自由主義」
パーゴワークスはザック、テント、焚火台などのアウトドア商品が有名ですが、
その中でもニンジャテントは他メーカーには無い革新的なテントで唯一無二です。
ニンジャテントの詳細


サイズ | 120×220×105cm |
収容人数 | 2人 |
重量 | 1160g(最小重量) |
素材 | 30Dナイロン シリコンコーティング |
耐水圧 | 3700mm(フライシート、インナーテントボトム部分) |
付属品 | 収納袋、ペグ7本、ガイライン2本、専用グランドシート、リペアキット |
価格 | 59400円 |
ニンジャテントは登山で使えるのか?


「登山における最適解なテントです!!」
登山用テントに求められる条件
・軽量コンパクトである
・耐久性(強風や雨などの悪天候に耐えられる)
・通気性(テント内の結露を防ぐ、冬山では換気のためのベンチレーターが必須)
これらの要件を全てみたしており、登山においてもザックの圧迫を最小限にして持ち運ぶ事ができます。
ニンジャテントはキャンプでの使用よりも、登山で使った回数の方が圧倒的に多いです。
軽量コンパクト


近年1kg以下のテントは出てきていますが、そのほとんどがワンポールテントの非自立式の物がおおいです。
自立式テントで1160gはペグ含めても、2Lペットボトルの水より軽いのは逆に不安になる軽さです。
もはや、テントより飲食物の方が重量も幅をとります。
耐久性が高く風に強い「うお座フレーム」


ニンジャテントに採用されているポールはDAC社のフェザーライトという軽量のポールが使用されています。
DAC社は、ヘリノックスの椅子にも採用されている軽量かつ高強度に定評のあるメーカーです。
そのポールを「うお座型」に組むことで天井を高く、居住空間を広くとる事ができます。さらに、耐風性や強度が高いという特徴があります。
通気性 風通しがいい


ニンジャテントは、軽量さゆえ、インナー部分はメッシュ生地になっている面が多くあります。
あえて、フライシートをかけずにインナーのみにして、自然の風と風景をテント内にいながら楽しむという乙なこともできます。



僕はインナーのみの立て方も結構すきです
ニンジャテントの良い点


衝撃を受けた!!収納ケース


登山用のウェアやギアの収納ケースはコンパクトさを重視するものが多く、袋のサイズが小さめで収納しにくく、中には綺麗に畳まないと収納できないものや、収納するうえで空気を抜くように意識しながら収納しないとダメなものがあります。
このケース、テントが濡れていても、雑でも、驚くほど簡単かつコンパクトに収納する事ができます。
本当に全てのテントは、このケースに変更するべきです。
収納ケースの両端にポールを収納し、中心の袋部分にグランドシート、インナー、フライを収納します。ポールを中心に巻物を巻くように収納します。
最後には、バックルで止めたうえで締め上げる事ができます。
広々とした前室


前室は、トレッキングポール、自然にある木を代用、ニンジャスティックなどのオプションを使用して立てる事ができます。
前室で、コンパクトバーナー使用した調理、食事をする事は余裕でできます。 登山靴を置いたり、お酒をおいたりと前室の使い道は無限大です。



前室が広いから、なんでもかんでも置いてしまって、毎回散らかしてしまいまいす。
テントが被る事が少ない


登山やキャンプ場のテンバについて、恐らく所有者の多いメーカーは「mont-bell」「natur hike」あたりではないでしょうか。モンベルのテントは登山では丸被りすることは、ざらにあります。
その点、登山、キャンプにおいて、ニンジャテントはメジャーなテントとは言えません。
また、一時は品切れが続いており生産数にも限りがあり入手できなかった人も少ないでしょう。
その証拠に「ニンジャテントに似たテント」というワードの検索が増えていました。
所有欲は満たされる、自慢できるテントです。



隣のテント張ってる人に、どこのテント?って聞かれた事もありました。
ニンジャテントの気になる所
グランドシートの向きが致命的に分かりにくい


写真では分かりにくいですが、グランドシートは台形です。
正直、写真じゃなくても分かりません。
グランドシートを基準にしてポールを立てインナーを付けることもあるため、肝心なグランドシートの向きを間違えると立て直しをすることが何回かありました。



目印をつけて分かりやすくする事をおすすめします。
狭いテンバでは前室が無駄になることも


ニンジャテントのサイズは1.5人、ぎちぎちに詰めて2人で寝る事ができます。
決して大きいサイズのテントではありませんが、前方に突き出した前室が場所によっては使えない可能性があります。
【狭いテン場、込み合うテン場】
「槍ヶ岳山荘のテン場」は区画が狭く前室が使えないかもしれません。前方に突き出すような前室があるニンジャテントでは、隣の区画にはみ出す可能性があります。
「阿曾原温泉のテン場」は区画はフリーですが、ハイシーズンである秋に、少し遅めに到着してしまうとテントを張る場所がないほど、ごった返します。テント紅葉で有名な秋の涸沢よりも悲惨な状況となるでしょう。
ニンジャテントの加水分解
「加水分解しにくく、半永久的に使えます」
加水分解とは、水分子が他の物質に割り込んで、その物質を小さくバラバラにする化学反応のことです。
せっかく購入したテントによっては、管理方法などにより劣化を早める、加水分解により買い替えを余技なくされる事もあります。
加水分解する素材
多くは、加水分解しやすい素材として知られているのが
「ポリウレタン」「ウレタンコーティング」と
などのウレタン素材のようです。
- 優れた耐摩耗性、引き裂き強度が強い
- 耐油性、耐薬品性
- 低温特性に優れている
- 高温多湿で劣化が早まる
- 加水分解によって徐々に分解
- 空気中の窒素、紫外線、熱、微生物などの影響で分解する。
ポリウレタンの素材の欠点としては、やはり加水分解や劣化という単語が目立ちます
加水分解しにくい素材
加水分解しにくい素材とされているのが
「シルナイロン」「シリコンコーティング」
と表記された素材です。



ニンジャテントはシリコンコーティング素材です
- ポリウレタンを上回る、耐久性と引き裂け強度
- 耐久性が高く、軽量化しやすい
- 空気中の窒素、紫外線、熱、微生物にも強い
- 値段が高価になりやすい
- 熱に弱い(火の粉などが飛ぶと穴が開きやすい)
- サラサラとしていて滑る
ニンジャテントは厳冬期に使えるのか


厳冬期登山にニンジャテントは
機能的には行けるが我慢が必要
ニンジャテントのインナーは軽量化のため大部分がメッシュ素材です。
通気性が高く冷気を防ぐ事は困難です。
そのため、他の道具(マット、ウェア、寝袋)などで補う他ありません。
- ベンチレーターがありテント上部からの換気が行える
- 積雪に耐える強度がある
- ダブルウォールのテントである