
ポイズンリムーバーって持ってる人多い気がするけど、実際どうなのかな?
ポイズンリムーバーといえば、その名とおり毒を吸引してくれる道具ですが、持ってはいても実際に役立ったという人は少ないと思います。
今回は、ポイズンリムーバーが気になってる人や、「ヘビ、ハチ、アブ、蚊」からの被害にたいして効果的かどうかについて検討していこうと思います。
登山、キャンプ、渓流釣りが大好きで10年以上続けています!ハードなアウトドア経験を生かして、災害支援や山岳診療所の手伝いも経験。
30代、2児の父。子供といかにしてアウトドアを楽しむかを模索中。
ポイズンリムーバーの効果について
ポイズンリムーバーは、毒虫や毒蛇に刺されたり噛まれた際に、体内の毒液や毒針を吸引して排出する応急処置器具で、特にキャンプなどのアウトドアで医師の処置を受けるまでの間に使用されます。
刺されたり嚙まれたりした「2分以内の使用が効果的」とされています。



ポイズンリムーバーを出してる時間で2分経ってしまいそう。
ポイズンリムーバーで毒は抜けるのか?


アメリカのカリフォルニア大学から出ている論文
毒蛇に嚙まれた事を模して、8名の被験者に対して、模擬的な毒液を注入し3分後にポイズンリムーバーにより回収される毒液の量を検討したものがありました。
結果:2%ほどしか回収できず
血漿成分がほとんどで、模擬毒液は実質的に除去はできませんでした。吸引が有効な治療法とは考えにくいことを示唆していました。



毒を吸い出せないってことは、アナフィラキシーを予防する効果も無さそうです。
ポイズンリムーバーむしろ逆効果説??


アメリカおよびカナダにおける医療協会の実践ガイドラインでは、
実験モデルで、機械式吸引装置が創傷周囲の局所的な組織損傷を増加させ、組織の壊死や剥離を引き起こし、結果として組織の喪失を招き、治癒を数週間延長させることが示された。
- 毒を有意に除去できない
- 組織損傷を悪化させる可能性
- 治療を遅らせるリスク
結論:ポイズンリムーバーの使用は推奨されない



使わないほうがいいっていうのは分かった。でも、どうしてこんなに普及してるんだろう?
ポイズンリムーバーなぜ流行る?


ポイズンリムーバーについて医学的見解は↑の図解の通りです
ポイズンリムーバーが普及している理由として…
・「毒を吸い出せる」という直感的な安心感
・価格が安く携帯しやすい
・登山・アウトドア雑誌で紹介されることが多い
などが、あげられます。効果や実感があったというコメントは目にしますが、実際のところは
プラシーボ効果(思い込み)の要素が強いのかと思います。
蛇、ハチに刺された際はどうする?



もしも、嚙まれたり刺されたりしたら、どう対応しよう
ハチやアブに襲われた際の応急対応としては
- 刺された部位を綺麗な水で洗浄する
- ステロイド軟こう塗布する
- 近くの病院に受診する
山岳地域の病院であれば、蛇にかまれた際は血清が置いてあることが多く、すぐに対応してもらえます。何に嚙まれたか?何に刺されたか?をよく覚えておきましょう。
ハチや蛇に噛まれる事はどれくらいの頻度?


アクティビティ中の怪我として、すり傷や切り傷の次に虫刺されの頻度は多いです。
虫刺されに対応できる、ステロイド軟膏はファーストエイドキットの中に入れておくことを強くおすすめします。
ステロイド軟膏の選び方


ステロイド軟膏は、5種類あり市販薬で購入できるのはストロング以下の3種になります。
虫刺されを想定して使うのであれば、ストロングがおすすめ!子供に使用するばあいはミディアム以下を備えておくといい安心です。
ストロングタイプのおすすめの軟膏はこちらです



僕はリンデロンを備えています。汗落ちしにくいですが、べたつき感がある。
虫刺されに対しては、あくまで応急処置です。患部の腫脹や炎症が持続する場合はすみやかに受診をお勧めします。
毒ヘビ咬傷に対しては、すみやかに受診して何の蛇に咬まれたかを伝え血清を打ってもらう必要があります。











